教室会議資料(報告事項)

建築学科 コンピュータリテラシ(1年生前期)報告

担当:重枝、橋本、蜂巣、石垣、森泉

文責:宇於﨑

 

本年度は「リテラシ速報」を電子メールを通じて送信することができなかったため、以下簡単に状況を説明します。

 

     担当教員は重枝、橋本、蜂巣、宇於崎に加え、助手の補助として石垣先生、森泉先生にお手伝いいただいている。

     TAは石丸研究室2名、白井研究室1名の3名にお手伝いいただいている。

     授業(演習)は例年どおり教室内でノートPCを利用して行っている。

     教室は船橋校舎1211教室であり、各机に電源コンセント(4口)と情報端末コネクタ(3口)がきており、最前列と最後列の若干不足する個所に、TAの協力で電源用の延長コードとLAN接続用のHUBを引き回している。

     準備のため毎回教員、TAともに8時30分に集合、2時限目・5時限目は別の科目が同教室で行われるため、1時限目・4時限目の終了時には引き回したコード類を早急に回収している。

     受講者は科目別履修者名簿によればA組117名(過年度生2名含む)、B組114名(過年度生1名含む)、C組112名となっている。

     大学からの貸与PC(東芝 Dynabook Satellite 2510:一昨年度購入したもの)は3クラス合わせて55台(1人1台貸与)である。つまり残りの約290名は各自が用意したPCを持ち込んでいる。

     本年度は入学案内とともに建築学科からのお知らせとして、PCによる演習があることと、PCの購入を薦める連絡を春休み中に行っており、購入率があがったのものと考えられる。

     購買部が販売した東芝Dynabook SS N1/260CCME(CPU600MHz、RAM64MB、HDD10GB)はオールインワンノートPCであり、LANコネクタを装備、保険も用意されていたが購入者は多くない様子。

     ノートPCはLANの利用をお前提に機種を選定してもらっており、LANカード等も個人で購入が行われた。LANケーブルに関してはほぼ全台数分を建築学科で用意し貸し出している。

     個人購入のノートPCはほぼすべてのメーカーが網羅されている。OSもWindows98、Me、2000とバリエーションに富むことから、教室内にLANの環境をつくりあげるまでに多くの時間を要した。また、プリンタを接続するパラレルポートを持たないものも多く(B5サイズやソニー製品ではUSBポートのみという製品が多い)個別対応に苦慮している。

     教室内のネットワークコンピュータのワークグループ名は「Arch1211」DHCPが順調に機能し、各階の授業(演習)には支障は出ていない。

     4月最初の段階では全員のノートPCが揃っていなかったので、2週間はコンピュータの基礎的な概念や名称に関するレクチャーを行った。実際にPCに触り始めたのは4月末からとなった。

     授業(演習)はLANを通じて学生が出席表を提出することで始まり、授業(演習)内ではアプリケーションの使い方など基礎的なレクチャーを行ったうえで課題を出題、学生は自宅で自習形式により課題を作成しデジタルデータ及び紙に出力またはプレゼンテーションを行うことで提出されたものを評価するという流れをとっている。なお、演習科目のため遅刻は原則として認めていない。

     授業(演習)を通じてプリンタドライバのインストールとプリンタの利用、デジタルカメラやスキャナの利用による画像の取り込みなどを随時行っている。

     第1課題はブラインドタッチコンテストとして、フリーソフト「美佳のタイプトレーナー」を利用した英単語入力、ローマ字単語入力の実技試験を行った。英単語は100文字/分、ローマ字単語は60文字/分を最低合格ラインとしている。

     第2課題はワープロソフトの練習であり、「自己紹介のポスター」をMS-Wordを用いて作成、A4判1枚にカラーで出力している。

     第3課題はプレゼンテーションによる表現であり、「My Favorites」を課題としてMS-Power Pointを用いて、自分の好きなモノ・コトをとおして自己のPRを行う。1人あたり発表時間5分間、スライド8枚程度として、実際にプレゼンテーションを行い、教員、TAにあわせて学生も採点を担当して評価した。(写真?3)

     なお、第3課題に関連して放課後に今村先生による特別講義「建築作品のプレゼンテーション」を実施していただいた。(デザイン基礎との共催)

     第4課題は夏休みの宿題で3次元のモデリングソフト「AC3D」(理工学部がライセンスを所持)を用いて「建築物または家具を作成(現実のものでも空想上のものでもよい)」する。なお、採点の都合上本課題の評価は後期の情報処理に含める。

     昨年度までのペースに比べ、余裕をもった流れ(ペアで1台の利用を廃止)としたが、アンケートによる授業評価の結果、「課題が多すぎる」「アプリケーションの使い方の説明が不十分」「進度が速すぎる」などの評価が見られた。しかし、作品の質は向上しているように思われる。

以上


写真?1 授業風景                     写真?2 授業風景


                                        

写真?3 授業風景(プレゼンテーションの様子)