平成10年7月14日
以下は日本大学理工学部建築学科1年次に設置されている、演習科目「コンピュータリテラシ」の毎週の演習概要を、建築学科教員に向けて報告として発信した「コンピュータリテラシの毎週の状況報告」を取りまとめたものです。
【第1回】
多くの期待を担って建築学科1年生を対象にコンピュータリテラシ(選択)が始まりました。4月16日のガイダンス、4月23日のノートパソコンの配布を経て、手探りの状態ながら進めています。
関心を持たれている先生も多いと存じますので、「速報」の形で現在どうなっているかを毎週お知らせいたします。
なお、本演習の担当は新谷・宇於崎で橋本・森泉もアシスタントとして参加しています。本速報の文責は宇於崎にあります。
1998.4.28
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報1?4.23)
1.貸与コンピュータ:東芝Dynabook Satellait
2.貸与方法:A,B,C各組のそれぞれの中で2人組み(ペア)をつくり、2人で1台の割り当てで貸与した。各組の割り当て台数?A組109名 54台、B組105名 52台、C組101名 50台
上記のように各組が奇数人となったため、A組(3時限目)とC組(4時限目)の各1名がペアをつくり、B組(1時限目)の1名は貸与の公平性を考え、便宜的に借用責任者(新谷)とペアをつくったので54+52+50+2台を貸し出した。なお、担当教員やT.A.用には割り当てはなし。
各ペアにはマニュアル、付属品、外箱を含めて貸与し、それぞれの責任で管理させることとした。
(貸与期間終了後には速やかにすべてを原状復帰し返却するよう借用書に明記している。なお、借用書は1台につき1枚ではなく各人が1枚づつ作成している)
3.初期不良:貸与時に動作状況を確認したところ2台が初期不良であり交換を依頼した。(船橋校舎教務課を通じて)
4.授業の進め方:4月30日からは毎時間授業に持参させ、授業時間内は1テーブルにペアで着席し、1台を交互に使用して演習を行うこととした。授業後はペアが隔週で持ち帰り自宅で演習課題に取り組むこととした。(演習は2週間を1単位として不公平のないように行う)なお、隔週としたのはその週の責任の所在がペアのどちらにあるか明確にするため。
5.保険:各人が1,000円づつ支払いペアで通年(平成10年4月1日?平成11年3月31日)の賠償責任保険に加入した。(他学科は半期で1,000円のため同額の扱い)
6.教室の環境:各教室の窓側に2口×10個の電源と同数のネットワーク口がきているが、A,B,C各組の授業で最大55台のパソコンが稼動するため、電源の延長および分岐が必要となる。また、液晶プロジェクターやその他の教育・演習に必要と考えられる機器の用意はなく各学科で用意・対応が求められる。
7.その他:消耗品のフロッピーディスクやマウス(相性があるようなので確認中・購入の強制はしない)は各人に購入させる予定。
8.ネットワーク環境の構築によりプリンタでの出力が若干でもできるようにしたい。
資料:これまでの経緯
1.建築学科では借用したコンピュータを一括管理(教室または倉庫で保管)し、授業では各人が1台利用できるよう110台を一斉に稼動させ、授業時間内で演習を行う予定であった。
2.この場合に保険は建築学科として全台にかけることが望まれた。また、管理用のロッカー等の必要となる。
3.保険・貸与条件を含めて他学科と大きく異なるため、理工学部より運用方法を見直すように注意を受けた。
4.A,B,C組の枠を超えてペアを組ませることで、授業時間内に必要台数(110台)を確保することも考えたが1時限目(B組)と4時限目(C組)のペアは時間割上負担が大きいと判断し、上記(初期段階)のような運用となった。
【第2回】
1998.5.1
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報2?4.30)
1.貸与から1週間の状況:貸与されたまま箱からも取り出していないものが約1/3おり、マニュアルに目を通した者も極端に少ない。(授業開始時に挙手で確認、概数)
2.今週の演習内容:
1)
今後演習を進める上で必要と考えられる最低限の基礎的な用語、主にCPU,RAM,BUS,I/Fなど
パソコン内でどのような働きがなされているかについて解説。
2)各パソコンにつき1枚の起動ディスクを作成(液晶プロジェクタ*を用いて順を追って説明し、各ペアの責任でつくた。)
*:先回の報告(速報)で「液晶プロジェクタやその他の教育・演習に必要と考えられる機器の用意はなく各学科で用意・対応が求められる。」とお知らせいたしましたが、その後教務課の予算で液晶プロジェクタが購入され、演習に使用することが可能となりました。
3)壁紙、スクリーンセーバー、カラーパレットの変更を試行させた。なお、貸与のパソコンはあらかじめディスプレイの省電力機能の電源断が30分に設定されていたため、この設定をはずさせた。これは演習開始時に電源を投入したパソコンは講義形式で説明を行っているうちに画面が突然暗くなってしまい、SHIFTキーで解除できるものの、学生のパニックを避けるため本設定はない方が良いと判断した。(一部のクラスでは時間不足でこの操作を行っていないところもある。)
3.初期不良:さらに1台が見つかり交換を依頼した。
4.貸与方法:先週の欠席者を含め貸与台数が以下のように増加した。
各組の割り当て台数?A組109名 54台、B組109名 54台、C組102名 50台
先週の貸与の流れから、A組(3時限目)とC組(4時限目)の各1名がペアをつくり、B組(1時限目)の1名は貸与の公平性を考え、便宜的に借用責任者(新谷)とペアをつくった。さらにC組(4時限目)の1名は貸与の公平性を考え、便宜的に借用責任者(新谷)とペアをつくったので54+54+50+3台を貸し出した。
【第3回】
1998.5.8
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報3?5.7)
1.設定の変更:貸与したパソコンの液晶画面がDSTNのため、机間を回っての指導ではマウスポインタを見失いやすくかつ学生にとっても見づらい。マウスのプロパティによってデザインを「特大表示」とし、動作で「ポインタの軌跡が表示する」ように設定を変更した。
2.FDの配布:個人の演習・練習用としてフロッピーディスクを各自1枚づつ配布した。
3.今週の演習内容:
1)貸与したノートパソコンはハードディスク内がCドライブとDドライブに区切られており、Dドライブは15.6MB程度の空き領域があり、学生が演習で利用できるようになっている。そこで、各ペアのフォルダを作成した。(各人の責任によって)
フォルダ名は学生番号(半角)氏名(漢字全角)とした。(例・「8000日大太郎」)
2)漢字入力の仕方はメモ帳及びワードを用いて練習した。
3)タイピング練習をするフリーソフトをFDで60枚程度用意し、2)で作成した各人のフォルダ内にコピーさせたうえで、ブラインドタッチによるタイピング練習を行わせた。なお、練習は各人が時間を見つけて積極的に行うように指示した。
4)コンピュータ画面はケーブルを通じて液晶プロジェクタにより表示し、タイピングの手元は8ミリビデオの画像を液晶プロジェクタに入力し、映写することでスクリーン上に拡大投影して学生の理解を促した。
5)先週時間不足で壁紙、スクリーンセーバー、カラーパレットの変更の試行が操作できなかったクラスでは、こられを行った。
4.出席の取り方:これまで授業では各回の演習内容をB5判レポートに翌週までにまとめることで出席としている。(なお、レポート内容は採点する予定)
5.ローマ字漢字変換を教えていると、ローマ字が正しく書けない学生が10%程度在籍していることがわかった。例えば「学科」はローマ字で「GAKKA」と記述することを知らない。つまり「っ」の記述の仕方を知らないことがわかった。
【第4回】
1998.5.15
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報4?5.14)
1.授業(演習)概要
1)次のa)?c)を課題として出題した。提出は6月11日(木)の授業開始時の予定。
提出方法は、D:\(自分のフォルダ)に\KADAI0101\というフォルダを作成し、その配下にファイルを格納する。
a)200×150ピクセルで自分オリジナルの壁紙用画像データを作る。ファイル名は、KABE○○○○.bmp
b)時間割表を1頁で作る。ファイル名は、JIKA○○○○.doc
c)ペアの相手の履歴書を作る(複数頁可)。ファイル名は、RIRE○○○○.doc
なお、b)c)に関しては、用紙サイズはA4サイズ、マージンは上下左右30mm、使用ソフトは貸与パソコンにインストールされているものに限定。
2)ネットワーク接続と簡単な通信を行った。
2.今週の演習内容:
1)アクセサリのペイントを用いて各自オリジナルの壁紙用画像を作成。
C:\Windous\にファイルとして保存し壁紙として設定させた。自身のデザインによる画面の出現でノートパソコンにより愛着が増す学生も見られた。(上記の課題ア)に対応)
2)一部のクラスで既存の壁紙「雲」をコピーして色付け、文字張込みなどをペイントにより変更を試みたが、色が青と白しか発色しないことがわかった。このような例示による変更を試みる場合は「花見」などを用いることが推奨される。
3)LAN(ネットワーク)カード(BUFFARO製新品)をノートパソコン1台ごとに配布し(LANカードは70枚程教務課が用意)、LANカードの装着→新しいハードウエアの検出→付属のFDおよびWindows
Systemからデバイスのインストール→ネットワークのプロパティにおける設定を経て、駿河台校舎の建築学科ホームページにアクセス。
4)ネットワークにおけるコンピュータ名はペアの学生の学生番号を「?」でつないだもの(例えば8000-8100)とし、ワークグループ名は「arch1222」とした(単純に1222教室だからです)。
5)ほぼ全員のネットワーク環境が成立したことを受け、メモ帳において出席番号,氏名を入力させ、ホストコンピュータの指定するフォルダに保存させた。ここでのファイル保存を出席票代わりとした。
6)PCカードのプロパティによりソケットの取り外し(終了)を行わせ、「安全に取り外せます」状態にして、ノートパソコンを終了させた。
7)慎重に操作する設定だけに、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより表示し、一度とおして説明した後にステップ・バイ・ステップで指示した。
3.問題点:
1)ネットワーク接続の際にLANカードを挿入しても新しいハードウエアを検出しない場合が見られた。これは既に自宅でネットワーク接続を行ったり、インターネット・エクスプローラを起動済みで環境が変わってしまっている可能性があった。学生本人ではなく父親などが起動させてしまっているもので、学生本人はどのような設定がなされているか理解していない場合が多く、対処に苦慮した。
たとえば、既に多くの問題が発生することが分かっているMS-Internet Explore 4.0をインストールしてあるマシンがあり、トラブルが発生した時に状況の把握をより一層困難にしているというケースがあった。
2)ネットワークを取り外して、再起動した際にいくつかのノートパソコンにおいてSafeモードで起動し、再起動しても通常のウインドウズ起動とならないケースが見られた。これは教務課をとおして調査を依頼した。また、このような症状が発生したノートパソコンの中にも、何度かの再起動で修復できるものとそうでないものがあり、原因がつかめなかった。さらに、授業の翌日に学生から「この症状が出ているのですが、どうしたら良いか」という電話による問い合わせもあった。たぶん、次回の授業
では、かなり多くのマシンにこの種のトラブルが発生するものと思われる。
3)ファイル・サーバの応答性について:学生に貸与されたノートパソコンの1台をファイル・サーバとしてディスク共有の実験をしたが、約60台が一斉にアクセスすると、約10台程度はいつまで待ってもアクセスできないという症状が発生した。これに対しては、RAMの追加をして次週以降の授業で再試験を行う予定。また、LINUXやFreeBSD等でサーバを構築し、試験もしてみたいと考えている。しかしこのような環境の構築は各授業の担当者が行うのではなく、学部あるいは学科が中心となって準備すべきではないかとも思われる。
4)ノートパソコンとLANカードの相性について:今回教務課が用意したLANカードはMelcoの製品である。しかしどうも貸与されたパソコンとの相性が良くないようで、認識さえもできないカードが70枚中約10枚あり、教務課に故障として報告した。また、Safeモードから抜け出せないといった問題の主な原因も、カードとパソコンとの相性によるのではないかと予想される。今回のように、カードが貸与された全てのノートパソコンに1対1対応で専用に用意されておらず、授業毎に異なるカードを刺すという環境では、授業のたびに問題が繰り返し発生するという状況になることが予想される。さらに、不良のパソコンやカードが少数でも存在し、それが原因で問題が発生するとすれば、被害が拡大する可能性もある。やはり各パソコンに専用のカードを準備するほうがより望ましいと考えられる。
5)PCカードのプロパティによりソケットの取り外し(終了)を行わせる際、終了をクリック後しばらくノートパソコンが反応しない時間がある。ここであせって終了を繰り返しクリックするとハングアップする可能性が高く、単純に終了できなくなるので気を付ける必要がある。
6)PCカードの物理的取り外し、LANケーブルの取り外しで無理やり引っ張るケースが多発した。PCカードは取り外しボタンがあり、LANケーブルは電話線と同様な方式で突起部を押してはずすことを確認・注意することが必要。
7)今回のようにステップ・バイ・ステップで説明しても、それ以前の操作が気になって話を全く聞いていない学生が半数近くいる(主に教室後ろ側に着席するものに多い)。既に説明した手順を個別に尋ねられるケースが多く見られた。
8)課題の概要を説明した際に質問として「話している言葉がわからない」と質問を受けた。第1回の講義(演習)時に解説したキーワードをもとに解説しているつもりではあるが、理解度が進んでいない。
9)ディスプレイの初期不良が1台発見され、教務課に返却した。次週までに交換予定。
4.今週の困ったちゃん
1)システムが入っているCドライブをフォーマットしてしまった学生が1名。本人いわく「通常に終了させて、次に起動させたらこうなっていた・・・」
2)あるクラスの女子学生2人組ペアはとにかく声が高く、「わからない人」「指示したところまで作業が進んでいない人」と声をかけると必ず挙手するペアがある。ネットワーク接続作業で運悪く相性の悪いLANカードに2度続けてあたってしまい。このペアだけ大幅に作業が遅れた。T.A.が付き切りで対応しているにも関わらず、「指示したところまで作業が進んでいない人」と声をかけると必ず挙手をしてクラスの笑いをかった。なお、このペアは前回の授業(演習)時にも作業の進捗が遅く、作業手順を説明した際にほとんど聞いていないのではないかと懸念される。
3)T.A.に対して友達感覚で気安い学生がいる。また、T.Aを召使いのように思っている学生もおり、「オィ、これ教えろよ!」という発言をしたり、丁寧に教えても「ワカンネーヨ!」等と礼儀をわきまえていない。これはT.A.にも毅然とした態度で接するよう指示した。
【第5回】
1998.5.23
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報5?5.21)
1.授業(演習)の概要
1)先週の復習も兼ねてネットワーク接続を行い。一定時間自由にホームページを閲覧させた。ネットサーフィンには大きな問題がないことが分かった。
2)LANカードの取り付け・取り外しは入念に説明し、トラブルが起こらないよう十分に認識させた。
3)全員のネットワーク環境が成立したことを受け、メモ帳において出席番号,氏名を入力させ、ホストコンピュータの指定するフォルダに保存させた(ファイル名:学生番号.txt)。ここでのファイル保存を出席票代わりとした。
なお、貸与されたノートパソコンの1台で、Windows95のディスク共用による疑似ファイル・サーバをやらせたところ、クライアント数が60台程度にも関わらず10台程度はいつまで待ってもアクセスできないという状況になった。
また、アクセスできたクライアントも非常にレスポンスが悪いことがわかった。この対策として、建築学科に昨年度導入したFujitsuのA5版のノートにFreeBSDを乗せ、SAMBAでファイル・サーバをさせたところ、小さなファイルのアクセスには問題がないことを確認した。
4)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクターにより表示し、一度とおして説明した後にステップ・バイ・ステップで指示した。
2.今週のトラブル:
1)先週の予想通り、自宅での再起動や授業(演習)にあたっての起動の際、Safeモードで起動したノートパソコンが数台見られた。内蔵されているバッテリの仕様により不具合が発生するものと考えられ、ACコンセントにより電源を確保し、再起動によりほぼ全数の復旧がみられた。内臓電池のみでは
電圧が安定せずLAN接続後に変更したいくつかのプロパティに対応できない模様。
2)LANカードは多少引っ掛けた程度でも抜けやすいことが分かった。学生がトイレに立つ際や教員が指導に回る際にも注意を要する。途中で誤って抜けた場合にノートパソコンは全く反応しなくなるため、Rebootが必要。
また、授業終了時にLANカードを取り外す処理を教えると、これに15?20分程度の時間がかかる。1週間前に教えたカードの取り外し手順を忘れている者もおり、正常な終了処理をしないで、いきなりカードを取り外す学生がいる。これをやるとマウスもキーボードも反応しなくなり、Reboot以外に手がなくなる。当然再起動時には、正常に起動せずスキャンディスクが動いた後に起動するので、故障の原因にならないかと不安である。対応策としては、カードの終了宣言をせずに電源を切断してから、LANカードをはずさせる方が良いと思う。
3)ネットワーク環境においてそれぞれの学生のノートパソコンはDHCPによりIPアドレスを取得しており、1時間程度でIPアドレスが回収されて接続が切れることが明らかとなった。winipcfgを実行させ再取得する方法を指導した。
4)ポータブルのプリンタを用いて、ネットワークプリンタ設定と出力を試みたが、新機種のプリンタのためクライアントとなるプリンタでもプリンタドライバの個別のインストールが必要となり作業が煩雑となるため諦めた。この原因はプリンタがWindows Printing System対応のものである事のようです。
3.感想
1)ネットサーフィンなどコンピュータを用いる楽しみの片鱗をのぞかせたことで、一層興味を深くした学生が多く見られた反面、ペアの一方に操作を任せて居眠りをするものも見られ始めてきた。
2)教員・T.A.と学生の双方が講義(演習)に慣れてきたため、ノートパソコンの単純な起動や途中で分からなくなった場合の質問(挙手)において手際が良くなった。
3)ただし、努力をして課題等に取り組みよく進めているものと、自宅に持ちかえっても1週間まるで触らなかったものなど格差が広がっており、今後徐々に一律の説明では進められなくなる可能性がでてきた。
4.LANカードに関するこれまでの問題
1)LANカードの取り外し時にイジェクトボタンを押さずに、ケーブルを持って無理に抜こうとする者や、カード抜け出しロックをかけたまま取り外そうとする者がいる。結果的にカードと専用ケーブルを接続するコネクタが無理に引かれてはずれることになる。最悪の場合にはコネクタ破損につながる。
2)授業でLANカードを使用し、取り外した後に再起動するとWindows保護エラーとなり、何度再起動してもSafeモードから抜けられないようになるノートパソコンが5?10%程度存在する。この場合の対策としては、
a)一度電源を切断し、AC電源をつないでから再起動する。どういう訳かは分かりませんが(たぶんバッテリフル充電状態でもバッテリの電圧や電流が不足するのだと思います。)、電源ケーブルをつないでから、電源投入をすると嘘のようにエラーが発生しなくなる場合が多くあります。しかし、途中から電源ケーブルをつないで再起動してもだめです。必ず、電源断=>AC電源接続=>電源投入という手順でないとだめなようです。
b)これでだめなら、コントロールパネル/システムでLANやPCMCIA関係のドライバを削除して再起動する。
c)それでもだめなら、再インストールする。という順序で対応されるのが、経験上良いと思います。
3)いずれにしても、MelcoのカードとSatellaitは相性があまり良くないようです。1クライアントに1枚のカードが割り当てられれば、一度LANカードを装備して設定を済ませてしまうと、以降は取り外す必要がなくなり、トラブル発生は大変少なくなると思います。しかし現状では授業の度に異なるカードを差して外すということを繰り返すのですから、かなりのトラブルが継続的に発生するという覚悟が必要です。
4)トラブルのまとめ(T.A.の感想を含む)
a)学生以外の家族が設定を変えてしまったため、LANカードを認識しなくなっている。
b)LANカードの取り外し方を覚えず、いきなり引き抜いている学生がいる。特にひどかったものが、ネットワークで画像をダウンロード中にカードを抜き「コンピュータが止まった」と申し出る学生もいる。
c)授業の終了で自分が終わったからと、周りにはネットワークにつながっているものもいるのにHUBにつながっているコードを全部抜こうとした。
【第6回】
1998.5.29
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報6?5.28)
1.授業(演習)概要
1)LANカードの取り付け・取り外しはノートパソコンを起動した状態で行うとトラブルの原因になりやすいため、電源を落した状態でLANカードの取り付け、ケーブルの接続を行った後ノートパソコンを起動させ、終了時もWindowsを終了させ電源を落した後で、イジェクトボタンにより物理的にLANカードの取り外させた。LANカードの差し込み不足によりネットワークにつながらない場合も見られたが、正確にLANカードを差した段階でトラブルは発生しなかった。
2)MS-WORDにより文字入力の練習を行った。建築学科でオリジナルに作成したMS-WORDの使い方・文字入力の仕方のプリント(森泉先生作成)をもとに、半角・全角の文字入力の仕方、かな漢字変換などの概要を1行程度の簡単な文章入力を学生と同時に行いながら説明した。(ほぼ20分)
3)文字入力の例文を2種類用意し、学生のペアのどちらか一方が例文A)を、他方が例文B)を10分づつで入力練習を行った。その際それぞれの学生は単独で作業を行うように指示し、口は出しても作業を手伝うことのないよう指導した。それぞれの入力を行ったファイルはDドライブの自分のフォルダ内に保存させ、かつネットワーク上のホストコンピュータの指定するフォルダに保存させた(ファイル名:学生番号.doc)。ここでのファイル保存を出席票代わりとした。
4)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより繰り返し表示し、理解を促した。
2.今週のトラブル&困ったちゃん:
1)先週同様、自宅での再起動や授業(演習)にあたっての起動の際、Safeモードで起動したノートパソコンが数台見られた。ACコンセントにより電源を確保し、再起動によりほぼ全数の復旧がみられた。
2)LANカードは抜けやすいこと、コンピュータの起動中に誤ってケーブルを抜いたりするとノートパソコンは全く反応しなくなることを繰り返し注意したが、授業(演習)終了時に自分が手順どおりWindowsを終了させたといって自分のケーブルをHUBから外すついでに、HUBにつながっている全てのケーブルを外してしまったため、Windows終了途中の数台が止まってしまった。これは再起動によりほぼ回復。
3)プリインストールしてある。MS-OFFICEを全て削除しているものが1台見られた。復旧作業はWINDOWS+MS-OFFICEの再インストールを行ったが、ハードディスク内にはゲームソフトのフォルダなどが多数つくられており、中途半端にインストールなどの知識があるためいろいろな設定を変更しているうちに消去したものと考えられる。
3.感想
1)教員の説明を聞かずに別の作業をやっていて、後から教員やT.A.を呼んで作業手順が分からないという質問は本当にトラブルを抱えている学生の妨げになるので、原則としてその手の質問には対応しないことを宣言した。一方で液晶プロジェクタを用いての説明、口頭での説明はゆっくりと、わかりやすく、繰り返し行うことで、不明瞭な部分がないようにこころがけた。
2)文章の入力を行ったファイルはDドライブの自分のフォルダおよびネットワーク上のホストコンピュータの指定したフォルダの中に保存させたが、フォルダの階層構造について理解が十分でなく、指定のフォルダ外(主にひとつ上の階層)に保存してしまうケースも見られた。
3)板書で D:\×××\×××.doc という表現(記法)について質問をいまだに受ける。「ドライブ」,「フォルダ(ディレクトリ)」,「ファイル」,「拡張子」といった基本事項や半角,全角といったキャラクタやバイナリファイルといった概念をもう一度丁寧に説明する必要性を感じる。リテラシという科目は語学教育的に反復演習という形態を重視した方が効果があると思われる。
4)講義終了後には、先週までは貸与したノートパソコンのトラブル対応が主作業であったが、今週は教員および大学院生へ課題の内容、進め方について積極的に質問する学生が増えてきた。しかし一方で、キーボードの片手打ち、文字変換で手いっぱいという状態の学生も多く見られ、基礎オペレーションについての集中講義も検討する必要がある。
4.課題提出にかかる変更
1)以前出題した課題について授業(演習)の進捗状況が追い付いていないため、以下のように提出日を若干変更した。なお、自分の努力により積極的に課題を進めている学生に対しては、課題の提出にあたって加点することで対応することとした。
2)以前の出題状況
ファイルの格納先は以下のようにし、6月11日に以下の3つのファイルを提出する。
D:\(自分のフォルダ)\KADAI0101\
↑ゼロイチゼロイチ
a)200×150ピクセルで自分オリジナルの壁紙用画像データを作れ。ファイル名は、KABE○○○○.bmp
壁紙のデータファイルはビットマップイメージ
壁紙データファイルのサイズは200×150ピクセル程度が適当
b)時間割表を作れ(1頁)。ファイル名は、JIKA○○○○.doc
c)ペアの相手の履歴書を作れ(複数頁可)。ファイル名は、RIRE○○○○.doc
b),c)に関して、用紙サイズはA4、マージンは上下左右30mm、ソフトは貸与パソコンに標準搭載されているものだけ
3)本日変更した出題状況
a)6月11日 壁紙と文字入力の練習(本日の例文)を完成させたもの。
b)6月25日 時間割と履歴書
なお、本人の努力により6月11日に時間割と履歴書を提出できるものはそれぞれの評価に10点を加える。さらに、オプション課題(6月11日出題)の提出の権利を得る。また、6月11日に提出した時間割と履歴書に限り25日の再提出を認め、どちらか良い点数を採用対象とする。
【第7回】
1998.6.15
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報7?6.11)
1.授業(演習)概要
1)授業(演習)開始時には電源ケーブル、LANカード・ケーブルが既に接続されているように、休み時間中に指示を出し、自主的に接続ができるよううながした。なお、今週から電源ケーブル、LANケーブルの延長・HUBの接続を工夫し、教室の中央の通路と両窓際から全コンピュータに接続できるようにしたため、指導で教室内を動き回る際にもケーブルを引っ掛ける危険性が下がった。また、LANカードの抜け落ちを防止するためソケットにロックをかけるよう指示した。
2)ただし、DHCPサーバの機嫌が悪く、各授業(演習)とも約半数はネットワークにつながらなかった。
3)課題の提出:全ノートパソコンがネットワーク環境とはならなかったため、ネットワークプリンタを用意したものの課題の印刷ができず、やむを得ずFDに課題をコピーさせ提出させた。なお、ネットワークプリンタはプリンタサーバの容量が小さく、ネットワーク環境にあるノートパソコンの5台以上が同時に印刷をかけると、プリンタが止まってしまうことも明らかとなった。(森泉先生を中心に対策を検討中)
4)プリンタはEPSONのLP-800を用意したが、新製品のため各ノートパソコンの中にはドライバがなく、あらかじめプリンタドライバをFDで80枚程度用意し、ノートパソコンのCドライブにLP-800.DRVというフォルダを作成させ、FD内の必要なドライバをコピーさせた。
5)さらに、プリンタの設定において、ネットワーク環境にあるものはネットワークプリンタとして、つながっていないものはローカルプリンタとしてインストールを行った。
6)MS-WORDによる作表の仕方を説明し、課題(時間割)の作成方法についてアドバイスを行った。なお、ヘッダーにファイル名、日付、提出者氏名を、フッターにページ番号を示すよう指示した。
7)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクターにより繰り返し表示し、理解を促した。
2.今週のトラブル&困ったちゃん:
1)課題として作成した壁紙で、200×150ピクセル程度の大きさを目安に指示したにも関わらず、画面全体を使って作図しているためにファイルの大きさが1.4MB程度となり、FDに入りきらない者がいた。
2)インターネットなどからダウンロードしたアイドルタレントの写真などを壁紙として使っている学生が何名か見られたが、ファイルが膨大な容量であるとともに演算処理速度が大幅に遅くなっており注意した。
3)課題の提出はFD内に自分の学生番号のフォルダを作成させ、その中に全ての提出物をコピーさせたが、かなりの学生がFDを持ってきておらず、友人のFDを利用させてもらうものが見られた。また、新しいフォルダの作成や自分の学生番号のフォルダ内にファイルのコピーをすることができない学生が多く、全ての手順を液晶プロジェクタで示しながら提出用FDを作ることとなった。(クラスによりこの辺りの理解度に大きな差が見られた。)
4)FDに提出課題のひとつをコピーし忘れたと授業(演習)終了後に言ってくるものが何名かでたが、その旨次回の提出時に明記するよう指示した。
3.感想
1)課題に関してはほぼ半数のものが時間割、履歴書までやってきており、自主的な努力の跡が伺える。ただし、提出された課題の内容を確認し、コピーなどがないかどうかをチェックする必要がある。
2)教員の説明を聞かずに別の作業をやっていて、後からT.A.を呼んで作業手順が分からないという質問は本当にトラブルを抱えている学生の妨げになるので、原則としてその手の質問には対応しないことを再度宣言した。ペアで授業(演習)を受けているためにムダ口または別の作業を行って、説明を聞いていないというケースもある。
3)液晶プロジェクターを用いてゆっくりと作業過程を説明しているが、学生はどこか1個所で聞き逃すと後がまったく着いてこられない。その時は挙手をせずペアで試してみたり周りの友人に聞いてみたりするので、教員またはT.A.が呼ばれる時には既に大幅に遅れている場合が多く見られる。
4.本日、すべての課題を提出した者に限るオプション課題
1)下記のa)?d)の中から1題を選択して提出せよ。余裕のある者は何題行っても可。用紙サイズ自由。
a)新聞の社説を1日分ワープロ入力せよ。
b)自分の好きな建築物に関する雑誌記事2頁をワープロ入力せよ。
c)自宅の案内をイラスト入りで作成せよ。
d)自分の好きな建物の絵をモノクロで描け。
5.その他
1)ようやく教科書の書店販売が開始された。「入門|コンピュータリテラシ」大西・小林・小室共編、培風館、1700円+税
2)建築学科ではコンピュータリテラシに対して「教室共通」予算によってT.A.費用がまかなわれることになった。
3)他学科のコンピュータリテラシの授業(演習)を見学させてもらった。1クラス40名程度で各机1台に学生が1人づつ座り、ノートパソコン1台を置いて、教員+T.A.2名程度で対応していた。LANカードの接続に関する授業であったが、教員ははじめに何をするかの概要を説明し、あとは教科書(コピー)を読みながら各自が進めるというもので、教科書にないメッセージなどが出たときのみ教員やT.A.が対応していた。教室内の人口密度も低く、ムダ口をする暇もないのか、整然と進められていた。学科によってやり方は大きく異なるようです。もう少し他学科の様子も見学したいものです。
4)なお、本速報は建築学科のなるべく多くの先生方にコンピュータリテラシの進捗状況を知っていただくとともに、他の講義・演習・実験等でもノートパソコンを利用していただくことができるように、受講生はどの程度コンピュータが使用でき、何ができないかを確認いただこうという意図もあります。コンピュータリテラシで取り組んで欲しいことなどの要望がありましたら、お知らせください。
【第8回】
1998.6.22
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報8?6.18)
1.授業(演習)概要
1)先週に引き続き、授業(演習)開始時には電源ケーブル、LANカード・ケーブルが既に接続されているように、休み時間中に指示を出し、自主的に接続ができるよう促した。また、LANカードの抜け落ちを防止するためソケットにロックをかけるよう指示した。今回はすべてのノートパソコンがネットワークに接続できた。これらの作業過程では質問も出ず、トラブルも見られなくなった。
2)出席票の作成の仕方を指導した。ネットワークを通じて次回から自主的に出席票を提出するように指示した。
3)ネットワークプリンタはプリンタサーバを利用せず、ホストコンピュータとして用意したFM-V BIBLOに接続して利用することとした。先週、ネットワークにつながらなかったものを含め設定を変更する必要が生じたため、一度先週の設定を削除し、プリンタドライバをコピーしたCドライブのLP-800.DRVフォルダを使ってドライバの組み込み、設定を行った。
4)MS-WORDによる作表の仕方を説明し、課題(時間割)の作成方法についてアドバイスを行った。(先週不足のクラスのみ)
5)MS-EXCELの使い方について説明した。表計算の原理と単純集計(sum)などを中心に解説した。
6)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより繰り返し表示し、理解を促した。
2.出席票について
1)出席票は次回から説明しないことを宣言し、その作り方、ネットワークを通じての提出の仕方を板書により説明するとともに、液晶プロジェクタで表示しながら理解を促した。(手順は以下)
2)フォルダの作成:Dドライブにある各自の出席番号氏名のフォルダに授業(演習)日のフォルダを作成させた。?
D:\既に作成してある各自のフォルダ\19980618
3)ファイル名、フォルダ名は半角英数字8文字以内を原則として指導した。なお、拡張子(3文字半角英数字)について若干の解説を行った。
4)メモ帳で出席票をつくり上記で作成したフォルダ内に保存させた。
出席票 → 日本大学理工学部
建築学科1年A組
XXXX番 氏名
学年組は半角英数字、出席番号は
半角英数字半角スペース
をとって氏名を漢字で入力
D:\各自のフォルダ\19980618\学生番号REG.txt ←
学生番号以下は半角
5)エクスプローラで出席票を提出させた。
\\fs1222\public\19980168-1
(-3 or -4) の下にコピーさせた。なお、コピーの仕方を含めて説明した。
3.MS-EXECLの練習
1)sin(πt)の値を0.1秒毎に計算し、グラフで表す。
2)sin(πt)+sin(1.2πt)を計算し、グラフで示す。
3)上記を始めとする計算式と編集のコピー・貼り付け機能を用いで計算・表示させた。
4.今週のトラブル&困ったちゃん:
1)他所でもらってきた体験版ソフトをCD-ROMドライブに入れたところ自動的にインストールされてしまい、アンイストールしたところ、誤ってプログラムソフトをすべて削除してしまった。結局、再インストールを行った。
2)友人のコンピュータにコーヒーを倒してしまい、そのノートパソコンを壊した。教務課を経由してして保証書を添えて修理を依頼した。
3)相変わらず教員が作業過程を説明した際に聞いていないペアが居る。座席は教室の前後ろに関係なく毎週特定の学生が問題となることが明らかとなってきた。
5.感想
1)学生もLANの接続や作業過程に慣れてきており、学生によっては自主的に自宅の練習でかなり習得を進めている者も出ている。自宅で自主的にノートパソコンを練習するかどうかでかなり習熟度に違いが現れている。
2)
出席票提出に余裕ができれば、学生番号や氏名だけでなく、学生の感想、質問事項等を1?2行にまとめさせて,次回の講義で解説および速報で紹介できないかと考えています。
【第9回】
1998.6.29
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報9?6.25)
1.授業(演習)概要
1)先週同様、授業(演習)開始時には電源ケーブル、LANカード・ケーブルが既に接続されているように、休み時間中に指示を出し、自主的に接続ができるよううながした。また、LANカードの抜け落ちを防止するためソケットにロックをかけるよう指示した。今回はすべてのノートパソコンがネットワークに接続できた。これらの作業過程では質問も出ず、トラブルも見られなくなった。
2)授業開始の10分?15分を用いてネットワークを通じて出席票を提出させた。
3)予定していた演習課題の提出を行った。提出は自分の出席番号のフォルダを作成させ、提出する課題(単数・複数かかわらず)すべてを格納し、ネットワークを通じてホストコンピュータの指定するフォルダ内にコピーさせた。
4)MS-EXCELの使い方について説明した。ダウンロードによるデータの獲得とグラフ化を中心に解説した。
5)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより表示し理解を促した。
2.MS-EXECLの練習
1)東京都のホームページから統計情報を選択して、人口の推移に関するデータをEXCEL形式でダウンロードし、EXCELのグラフウィザードにより明治5年から平成8年に至る毎年の人口推移を折れ線グラフにより表示させた。
2)項目軸、背景、データを表示している線などの効果的な示し方などを中心に変更方法について解説した。
3.今週のトラブル&困ったちゃん:
1)LANカードは抜け落ち防止のためロックをかけるよう指示しているが、ケーブルを引っ掛けた結果、LANカードとケーブルを物理的に引きちぎった。これは教務課に状況を説明しあやまった。
2)授業は整然として、全員の理解度が高まってきたとは決して言える状況ではないが、ここで取り上げるほどのトラブルは発生しないようになった。ネットワークの接続に問題がなくなれば、回復に長時間かかるトラブルは多くないように思われる。
4.その他
1)以前希望を募ったマウスの購入希望者に対してマウスの販売を行った。(税込み1,000円とした)
2)先回ネットワークの具合が思わしくない際に課題提出に用いたFDを返却した。
3)教務課より依頼されたコンピュータリテラシに関するアンケートを配布した。6月30日までという依頼であったが。内容は多岐にわたり、A4判で9ページにもなる膨大な量なので自宅で回答し、次週回収することを指示した。
4)昼休みに「平成10年度第2回コンピュータ教育準備委員会」が開催され、各学科のコンピュータリテラシ担当教員を中心に集まり、約1時間の意見交換を行った。ノートパソコンの前期貸与学科の返却時期と夏休み中のソフトの再インストールにあたってのスケジュールなどが中心に話し合われたが、各学科の意見や苦情が百出し、後のスケジュール調整は教務課にまかされた。
【第10回】
1998.7.2
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報10?7.2)
1.授業(演習)概要
1)授業(演習)開始時には電源ケーブル、LANカード・ケーブルが既に接続されているように、休み時間中に指示を出し、自主的に接続ができるよう促した。今回は3時限目、4時限目において1割程度ネットワークに接続できないノートパソコンがあり、授業(演習)時間中にIPアドレスを取り上げられる場合もみられた。授業(演習)終了時にはwinipcfgコマンドにより明示的にIPアドレスをきちんと返却することが重要と考えられる。
2)授業開始の10分?15分を用いてネットワークを通じて出席票を提出させた。
3)ホストコンピュータの指定するフォルダ内に課題を置き、それぞれのノートパソコンの自分のフォルダ内にコピーさせた。
4)次週はコンピュータ操作に関する実技試験を行うことを告知し、今回の課題を実技試験の操作手順確認に用いることを発表した。次週の実技試験不合格者は夏休みに補習を行う予定。
5)MS-WORD、MS-EXCELにより複合的に文章および図表が作成されているA4判1枚のMS-WORD上のレポートを用いてカット・アンド・ペーストの機能を説明し、練習させた。
6)フォルダの作成、ファイルのコピー、移動に関して概念とやり方を最終確認の意味で説明した。
7)先週、教務課より依頼されたアンケートを回収した。各クラスをとおして、忘れてきたものの多さに呆れ返ったが、回収期日が6月30日締め切りでもあり、忘れてきたものには改めて余部を配布して記入させた。
8)なお、サンプルとなるコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより表示し理解を促した。
2.MS-WORD、MS-EXCEL
上の図表をカット・アンド・ペーストしA4判1枚のレポートをまとめる
1)階段の踏面と蹴上に関する例文(200字程度、数式を含む)と図表(図2面、表1面)の完成された見本を紙面にコピーしたものを配布し、ネットワーク経由で自分のフォルダにコピーした課題(あらかじめ不完全なように数式、図表各1面を抜いたもの)との比較を行って、数式に関しては数式エディタ(Microsoft数式3.0)を用いての入力の仕方を、図表に関してはあらかじめMS-ExcelのSheet、Graphとして作成してあるものをカット・アンド・ペーストによりMS-WORD上にコピーし体裁を整える方法を説明した。
3.今週のトラブル&困ったちゃん:
1)1時間目のクラスでノートパソコンを持ち帰ったまま、ペアの相手に無断で欠席し迷惑をかけた者が何名か出た。(なお、実験のレポート提出と重なったこともあって、徹夜で授業(演習)に出席してきたものもいることから、このあたりが要因と考えられる。)
2)ノートパソコンを学内で置き忘れ、教務課に忘れ物として届けられたケースがあった。幸い、ノートパソコンと貸与学生の対照表は教務課に届けてあるので、速やかに学生に返却されたが、そろそろ学生側も貸与されている緊張感も解け始めており、だらけ気味なので注意を要する。
3)ノートパソコンの液晶画面の上半分が表示されない状態になっているものが1台発生した。原因は不注意に落して液晶関連の部品を破損させたことによると考えられる。教務課を通じて修理にまわした。
4)教務課の用意したLANカード・ケーブルは12号館の1階の鍵付きロッカーに保管されているが、すべての学科で使いまわしのために管理状態が芳しくない。LANカードが収められている箱内にはマニュアル、DOS/V用・NEC用のデバイスインストール用のFD各1枚、LANカードが収められているはずだが、その一部またはカードを除いたすべてが収まっていないなどの状況にある。また、LANのPCカードとLANケーブルをつなぐコネクタは接続状態が甘いことは以前報告したが、この部分(特に止め口となっている金属部分)が破損して、接続がかなり危ないものが何枚か混じっている。LANケーブルに関しても捩じれや椅子で踏みつけたあとをそのままにまとめているので、断線の危険性をはらんだものが何本か見受けられるようになってきた。
4.その他
1)教員・T.A.も準備等だいぶ慣れてきたので毎週木曜日のタイムスケジュールを申し添えます。
8:30までに教員・T.A.ともほぼ全員集合?8:50
建築学科が用意している電源ケーブル、LANケーブル、プリンタを10号館地下実験室で借りている一部のロッカーから教室(1222室)に運び配線する。また、5号館講師室から液晶プロジェクタ、12号館1階のロッカーの鍵を借り受ける(これは教員の記帳が必要です)。12号館1階のロッカーからLANカード・ケーブルを必要個数のみ借り受ける。(並行して他学科が授業(演習)を行うため、余分の確保は許されない。)なお、ここまでは毎週同じ作業なので誰も指示せず、各人もくもくと準備を行う。
8:50教室の準備をほぼ終え、集まってくる学生に電源・LANの接続を指示し、出席票の提出を促す。
なお、学生は8:30ごろからきているものもおり、上記の配線作業は学生が続々来室するなかで行われる。
9:00授業(演習)開始、提出物・配布物があれば、この時点で指示をだし、T.A.を中心に配布・回収を行う。ネットワークを通じての提出は指示を出し、10?15分程度で提出を完了させる。
その後、その日の授業(演習)の説明や実習を行う。教員4名(宇於崎、新谷、橋本、森泉)+T.A.4名で教室を廻りながら質問に答える形で個別に対応する。
10:25授業(演習)終了に向けて、IPアドレスの返却を指示し、ノートパソコンの片付けを促し、終了。
10:30?13:20 2時限目は「工業数学」の講義が全クラス入っているため待機。この間、新谷は工業数学も担当しているので講義に行ったり、各クラスを回ったりしている。残りの教員、T.A.は教室内の点検を行うとともに教務課との連絡等を行い、交代で食事をする。なお、T.A.3名は工業数学の手伝いもしているためこの間の休憩はない。つまり、突発的な質問等に対応できるよう誰かは教室内で待機している。また、集まってくる学生に電源・LANの接続を指示し、出席票の提出を促す。
13:20授業(演習)開始。以下9:00と同じ
14:45授業(演習)終了に向けて…。以下10:25と同じ。
14:503時限目の学生と4時限目の学生のあわただしい交代のなか、集まってくる学生に電源・LANの接続を指示し、出席票の提出を促す。
15:00授業(演習)開始。以下9:00と同じ
16:25授業(演習)終了に向けて…。以下10:25と同じ。
16:30授業終了、学生の退出状況を見て、朝敷設した電源ケーブル、LANケーブルを巻き取り、プリンタとともに10号館地下実験室に運ぶ。12号館1階のロッカーにLANカード・ケーブルを返却する。5号館講師室に液晶プロジェクタ、12号館1階のロッカーの鍵を返却する(記帳したノートに返却のチェックが必要です)。この時間帯は全クラスをとおしてやってきた学生の質問に答えます。
なお、船橋校舎では16:45ごろになると清掃を担当する人たちがやってきて教室の掃除を始めます。あまり、授業(演習)を延長したり、学生が居残っていたりすると嫌がられます。逆に言えば学生が残って勉強できる雰囲気にはありません。
17:00過ぎ、ほぼ後片付けを終え、講師室、教務課などで連絡を済ませて終了。(最近は手際良くなったので以前のように時間がかからなくなりました。)このあたりで、全員がかなりバテテいますが、用事があるものは駿河台校舎に戻ります。
【第11回】
1998.7.13
コンピュータリテラシ(建築学科)(速報11?7.9)
1.授業(演習)概要
1)授業(演習)開始時には電源ケーブル、LANカード・ケーブルが接続されており、授業開始から10分間にネットワークを通じて出席票を提出するように指示した。今回はネットワークに接続できないノートパソコンはみられなかった。(12号館のネットワーク環境は数学科の小谷先生が構築、メンテナンスを行っており、影からいろいろとサポートしていただいています。)
2)コンピュータ操作に関する実技試験を行った。3クラス合計で25名程度が理解度が不十分ということで補習への参加を促した。補習は7月25日(土)9時から1222教室で行うこととした。
3)実技試験の操作手順に関するコンピュータ画面を液晶プロジェクタにより一度通して表示し、理解を促した。
2.実技試験(簡単なファイルのコピーとファイル名の変更ができるかどうかを観察)
1)エクスプローラおよびMS-WORDを起動する。
2)\\fs1222\ftp\testフォルダをD:\各自のフォルダにコピーする
3)コピーしたフォルダ内のdocument.docをMS-WORDで開く
(document.docの中身は先週用いた例文と同様、最初はMS-EXCEL上の図表を文書中に張り込んで保存させようと試みたが時間の都合上省いた)
4)D:\各自のフォルダ\test\finish.docに名前を変更して保存する
5)\\fs1222\public\19980708-10,30,40(1、3、4時限目でそれぞれ指定するフォルダ)に学生番号のフォルダを作成する
6)エクスプローラでD:\各自のフォルダ\test\finish.docを\\fs1222\public\19980708-10,30,40\学生番号フォルダにコピーする
7)\\fs1222\public\19980708-10,30,40\学生番号フォルダ\finish.docのファイル名をowari.docに変更する
8)以上を3分以内に教員またはT.A.の前で実演できることを原則とし、作業内容の理解度と手際を観察により判断した。初回からわけなくできる者がいる一方で、操作により何を行っているかを全く理解できない者もいたが、何回かの練習と再トライによってほとんどの学生は合格した。一部の理解度の進んでいない学生のみ補習への参加を促した。(昼休みおよび放課後の若干の時間を使って再トライを行わせた者もいる。)
3.今週の困ったちゃん:
1)先週同様2クラスでノートパソコンを持ち帰ったまま、ペアの相手に無断で欠席し迷惑をかけた者が各1名づつ出た。
2)LANがつながらないと騒いでいるペアを確認したところ、LANケーブルをHUBに接続していないという物理的なミスによるものとわかった。
3)練習もせずにぶっつけ本番で試験にいどみ、そのまま玉砕するものが何名かいた。とりあえず液晶プロジェクタにより操作方法を示しているために、自分は理解していると勘違いしているものと考えられる。ゆっくりと練習後再トライするように指示した。
4.その他
1)これまで提出された課題をすべて印刷し、各個人毎に分け、すべてまとめて返却した。提出ミス(ファイル名の間違いや保存フォルダの間違いなどを含む)による未提出に関してはFDで再提出するよう促した。課題は全体的によくできており、最終的な採点(出席点20点、レポート課題10点×2、4つの課題各15点+4つのオプション課題各15点=160点満点)は、最高点146点、普通でも80点を超えており、ほぼ全員が評価Aを得ると思われる。
2)中でも文章の入力・修飾に凝る者やペイントブラシを用いただけで見事なスケッチを提出した者もおり、デザイン基礎その他の授業でも積極的にノートパソコンを利用していただければと考える。
3)夏休みのノートパソコンの扱いはペアの2人で話し合って適当な時期に受け渡しをするよう指示した。(他の学科では半期づつの貸与のため前期に貸与された学科では既に大学側にノートパソコンの返却が行われている。)
4)先週告知したるパソコンの安売り販売に関しては若干名の購入希望者にとどまった。
5)コンピュータリテラシ(前期)の授業(演習)もこれで終了です。補習の状況は別途報告致します。後期の「情報処理」も先生方のご協力をよろしくお願い致します。
以上